ライオン靴クリーム本舗 其の一

誰が呼んだか靴下の講談師、いであつし。人呼んで靴下の魔術師、綿谷画伯。 知る人ぞ知る靴下の伝道師、モロさん。
西村社長の命を受け、くつした3バカトリオが、 ニッポンのモノづくりを足元で支えるスゴい人、スゴいモノ、スゴい場所を訪ねて見聞します。
合い言葉は、「すいません、アナタのくつした見せてください」。
さてさて、今回はどこへと見聞に出かけましょうか。


第一回
日本最古の靴クリームメーカー「ライオン靴クリーム本舗」其の一


01|くつした3バカトリオの登場
いよいよ始まりました『西村靴下商店』のwebコラム!
題して『西村くつした見聞録』! えー、初めまして。くつした3バカトリオのリーダーを務めるコラムニストのいであつしと申します。
『西村靴下商店』のソックスブランド『idé homme』のイデとは全然関係ありません。こう見えて、得意分野はメンズファッションです。
初めて靴下のお洒落に目覚めたのは、太ももがパッツンパツンの半ズボンに白いハイソックスをはいた典型的な昭和の昔の肥満児だった幼稚園の時。 「靴下の講談師」として文章を担当させていただきます。

イラストを担当するのは「画伯」こと綿谷寛。こう見えて、日本を代表するメンズファションイラストレーターです。
「靴下はお金をかけなくとも女性に好印象を与える最も対費用効果が高いファッションアイテムである」をモットーに、ソックスガーターという「どうかしてるよ」な服飾変態小道具まで駆使して、まるでマジックを使うがごとく靴下をお洒落に履きこなす。メンズファッション業界およびソックス界わいでは、綿谷画伯のことをこう呼ぶ。 「靴下の魔術師」と。

そんなコンサバカ老害オヤジ2人を、西村社長の命を受けて纏めるのが、『西村靴下商店』の大番頭こと諸澄征昭。通称「モロさん」。
靴下はもちろんのこと、日英米仏伊の高級革靴ブランドから紳士小物に至るまで、メンズドレスファッションの足元なら業界歴三十年の靴バカ一代モロさんにお任せあれ!
毎回取材先にアポをとってくれる「靴下の伝道師」ことモロさんが、実質的にはワレワレのリーダーであります。

モロさん 「いよいよ弊社のHPで始まりましたね!いでさんと綿谷画伯のwebコラム『西村くつした見聞録』!楽しみでしょうがないです! 」
いで 「なんかすいませんねぇ、なりゆき上、モロさんもくつした3バカトリオの一員ってことで。
一応オレがリーダーなんだけど、でもモロさんのポジションは、てんぷくトリオでいえば三波伸介、レツゴー三匹でいえばレツゴー正児だから」
綿谷画伯 「いでくん、たとえが古すぎ。コント赤信号とかヒップアップのリーダーって言わないと、今どきの若い人たちにはわかんないでしょう~」
モロさん 「あー、画伯、たぶんそれもわからないと思います。ハナコとかロバートとかパンサーならわかると思いますよ」
いで&綿谷画伯「あそうなの?」

モロさん 「えー、それでは記念すべき『西村くつした見聞録』の第1回目は、東京の下町墨田区に本社と工場を構える、日本最古の靴クリームメーカーの『ライオン靴クリーム本舗』さんを訪ねましょう!」
いで 「日本最古の靴クリームメーカーっていうのがいいですね~。まさに日本のモノづくりを足元で支えるスゴい人、スゴいモノ、スゴい場所を訪ねて見聞する『西村くつした見聞録』の第1回にふさわしいではありませんか」
綿谷画伯 「だね。場所も東京の下町って所がいいよね~」
モロさん 「さっそく出かけましょう!」
くつした3バカトリオ 「レッツラゴー!」


02|東京の下町、墨田区に上陸
ということで今回くつした3バカトリオが向かったのは、東京の下町、墨田区にある日本最古の靴クリームメーカー『ライオン靴クリーム本舗』である。最寄りの駅は地下鉄都営浅草線の本所吾妻橋駅。 改札を出て階段を上がって表に出ると、おー、目の前にどおんと東京スカイツリーがそびえ立っている。

いいね~、さすが下町。昼間っから角打ちできる酒屋さんがあるよ。すると、もつ焼き大好きなモロさんが「この辺りは昔からモノづくりの町で、町工場があって職人さんも多いので、安くて美味しいもつ焼き屋さんが多いんです」と教えてくれた。
最近はもっぱら『PERFECTDAYS』の役所広司に憧れてネトフリで何回も映画を観てるという綿谷画伯も、「なんか役所広司が暮らしてるアパートがありそうでいいよね~」という。

ちなみに今日のオレと綿谷画伯の格好は、申し合わせたように開襟シャツにチノパンにワークシューズというドカジュアル。
だってやっぱ下町の工場といったら開襟シャツでしょう~。朝ドラでもそうでしょう~。
そんなコンサバカ老害なオヤジたちと違って、お、さすが『西村靴下商店』の大番頭のモロさん。
麻のジャケットにスカーフを巻いたボーダーニットを合わせて、靴はスウェードのタッセル。もちろんソックスは『idé homme』。
今日もコンサバなジャケパンスタイルがバッチグ~! いちいち言い回しが昭和ですいません。


03| いざ、ライオン靴クリーム本舗へ
頭上にスカイツリーを見上げながら住宅街を歩いてまもなくすると、『ライオン靴クリーム本舗』の本社兼工場に到着。
日本最古の靴クリームメーカーと聞いていたから、てっきりTBSの日曜劇場のドラマとかに出てきそうな古~い町工場かなと思いきや、とんでもございません。
「SINCE1910」と描かれたライオンのマークの看板をどおんと掲げたきれいで立派な社屋である。

ライオン靴クリーム本舗

エレベーターで2階に上がり、レトロな昔の『ライオン靴クリーム本舗』のホーロー看板が飾られているショールームで、社長の谷口弘武さんがワレワレを出迎えてくれた。
日本最古の靴クリームメーカーの社長だから、てっきり『男はつらいよ』のタコ社長みたいなオッサンかなと思いきや、とんでございません。
谷口さんはお洒落なジャケパンスタイルが似合う今年で37歳になる若き5代目社長で、いかにも何かスポーツをやっていそうなマッチョマンなのだ。

「いえいえ、これといってスポーツはやっていませんけど、趣味でジムで身体を鍛えているんです(苦笑)。
今日はわざわざお越し頂きありがとうございます。『西村靴下商店』のモロさんには、弊社も協賛させて頂いている『SHOESHINE GRAND PRIX』でも大変お世話になっておりまして」
いえいえ、こちらこそ今日はお忙しいところ、『西村くつした見聞録』に快くご協力して頂きましてありがとうございます。なにしろアータ、記念すべき第1回目ですから。
「えー、そうなんですか? 光栄ですね~、弊社が第1回なんて」

次回、ショールームでエモいお宝を・・・!